減圧弁やスチームトラップなどは、今まで建設現場で配管・加工や溶接を施す必要があり、大変な手間のかかる工程となっていました。
そのため今回、建設現場での手間を少しでも軽減したいという想いから、減圧弁やドレンセパレータ、ストレーナ、スチームトラップなどをユーザーが必要とする仕様に応じて設計することで、最適なユニットをご提供致します。
蒸気用減圧弁は、これまで配管内のスケールやドレンによりトラブルが発生した場合、配管システム全体に大きな影響を及ぼし、生産品の品質劣化や生産ラインの停止、空調機の機能不全などの問題が発生していました。
そのため今回、減圧弁のトラブルZEROへ！ というコンセプトに着眼しスケールやドレンの影響を受けにくいユニットを開発いたしました。これにより装置として長期3年保証を実現する事が可能となりました。
ユーザを万全にサポートできるようなバルブ類を”オールヨシタケ”でラインナップしました。
減圧弁・スチームトラップ・ストレーナ・ベローズ弁などバルブ類の本体材質は強度の高いダクタイル（FCD)を採用、又、配管は圧力配管用炭素鋼鋼管STPG370（Sch40)とし安全性を確保しました。
また配管フランジ部へは気密性に優れたうず巻き形ガスケット（ボルテックス）を使用しており、ヨシタケ製品専用に設計した純正保温カバーをオプションで用意しております。
放熱によるエネルギーロスや火傷・衝突による事故を防ぎ安全で快適な作業環境に貢献します。
蒸気用減圧弁のトラブルの原因は、配管内の異物・スケール、蒸気ドレンによるものが約8割を占めております。 異物の混入を防ぐ為の「ストレーナ」、蒸気ドレンを効率よく分離する為の「ドレンセパレータ」、 分離した蒸気ドレンを速やかに排出する為の「スチームトラップ」など必要なものを最適にユニット化することで、減圧弁トラブルを軽減し安心安全な蒸気ラインをご提供させていただきます。
ヨシタケのDS-2型ドレンセパレータは、サイクロン方式（遠心分離）により気体中のドレンを分離し、ドレンセパレータ内に設けた バッフル板へ衝突させます。サイクロン方式とバッフル方式の２つの機能を合わせたハイブリッド構造により 蒸気最小流量（低流速）から最大流量(高流量）まで全ての条件下で安定した分離効果を維持し、ドレンをスケールと共にドレン排出口よりスチームトラップへ導きます。
TSF-10F型スチームトラップは、レバーフロート構造を採用したメカニカル式トラップで蒸気とドレンの比重差により作動します。
少流量から大流量のドレンに対し、トラップ一次側へドレンを滞留させる事なく速やかに排出するトラップです。
製品の特徴としてバルブに自由度があるため、固定軸を中心に回転し最もシール性が高い状態でバルブシートに着座します。
バルブ及びバルブシートは耐久性の高い焼入れクロム鋼を採用し優れたシール性を長期間維持します。また背圧に対する影響を受け難く、ドレン回収にも適したトラップです。
目詰まりからくる流量低下等を考慮し、スクリーン全体を有効に使えるように本体の形状を丸みのあるマリン構造を採用しました。
スクリーンはブレスによる折込構造を採用し品質向上を図りました。
メッシュ、コード番号をレーザーマーカー印字し識別の向上を図りました。
手動弁は従来、化学プラントで高級品として扱われてきましたが、ヨシタケでは蒸気配管に使用する手動弁に特化した製品としてBSV-10F型を開発しました。
ベローズ弁の使用により安全性・操作性の向上を図りました。
BSV-10F型ベローズ弁は、グランド部を成形ベローズとグランドパッキンのダブルシールにより保護しているため、
流体の外部漏れはありません。また、グランドパッキンの増し締め作業や交換が不要でメンテナンスの手間がかかりません。
一般弁（当社品）と比べ小さなトルクでハンドルの開閉操作が行えます。
呼び径が大きくなるほど、軽さの違いを実感していただけます。
